血漿タンパク質と結合する薬物について、平衡透析法により薬物の血漿タンパク結合率を…
血漿タンパク質と結合する薬物について、平衡透析法により薬物の血漿タンパク結合率を測定した。半透膜で隔てた透析セルの左側に血漿を、右側に薬物溶液をそれぞれ加え、平衡に達するまで37 ℃で振とうした。各透析セルの薬物濃度を[A]~[C]とするとき、血漿タンパク質に結合した薬物濃度を示す式はどれか。1つ選べ。透析開始前 平衡後薬物溶液 振とう血漿 ― [B] [C][A]半透膜 半透膜
- ⑴ [B]+[C][B]+[C]は総濃度に非結合形濃度を加えたもので、結合形濃度を表しません。
- ⑵ [A]+[B][A]+[B]は開始前の濃度と平衡後の血漿側濃度の和で、物理的な意味をもちません。
- ⑶ [A]-[B][A]−[B]は開始前と平衡後の濃度差で、結合形濃度を表しません。
- ⑷ [A]-[C][A]−[C]は透析開始前後の薬物溶液側の濃度差であり、結合形濃度そのものではありません。
- ⑸ [B]-[C]血漿側の総濃度[B]から、非結合形濃度に等しい緩衝液側濃度[C]を引くと結合形濃度が求まります。
解説
正解は⑸です。平衡透析法では、半透膜をタンパク質は通過できず、非結合形(遊離形)の薬物だけが通過できます。平衡に達すると、血漿側と緩衝液側の非結合形薬物濃度は等しくなります。血漿側の総薬物濃度を[B]、緩衝液側の薬物濃度を[C]とすると、[C]は非結合形濃度に等しいため、結合形薬物濃度は[B]−[C]で求められます。[A]は透析開始前の薬物溶液の濃度で、平衡後の結合形濃度の計算には直接使いません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198926.html)を加工して作成