血液脳関門の実体である細胞はどれか。1つ選べ。
血液脳関門の実体である細胞はどれか。1つ選べ。
- ⑴ 神経細胞神経細胞は脳実質の細胞で、血液と脳の間の関門を構成するものではありません。
- ⑵ 周皮細胞(ペリサイト)ペリサイトは毛細血管を取り巻き関門機能の維持を助けますが、関門の実体ではありません。
- ⑶ 星状膠細胞(アストロサイト)アストロサイトは足突起で血管を覆い関門の形成を助けますが、実体は内皮細胞です。
- ⑷ 脈絡叢上皮細胞脈絡叢上皮細胞は血液脳脊髄液関門の実体で、血液脳関門とは別のものです。
- ⑸ 脳毛細血管内皮細胞脳毛細血管内皮細胞は密着結合と排出トランスポーターにより血液脳関門を形成しています。
解説
正解は⑸です。血液脳関門の実体は脳毛細血管内皮細胞で、隣り合う細胞どうしが密着結合(タイトジャンクション)で強く結ばれ、細胞間隙を通る物質の移行を制限しています。さらにP糖タンパク質などの排出トランスポーターが発現し、薬物を血液側へくみ出します。ペリサイトやアストロサイトは内皮細胞を取り囲んで関門機能の維持を助けますが、関門そのものではありません。脈絡叢上皮細胞は血液脳脊髄液関門の実体であり、区別が必要です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198925.html)を加工して作成