この男性は医療機関で1 型糖尿病と診断され、血糖コントロールのため入院し、以下の…
20 歳男性。一人暮らし。1 ヶ月前に風邪をひいてから、体調が不良となった。現在、治療中の疾患はない。健康サポート薬局の表示を見て来局した。対応した薬剤師は、この男性の自覚症状(口喝、多尿、急激な体重減少、疲労感)などの訴えを聞いて糖尿病の疑いがあると判断して、医療機関への受診勧奨を行った。
この男性は医療機関で1 型糖尿病と診断され、血糖コントロールのため入院し、以下の処方で治療を開始することになった。(処方)ノボラピッド50 ミックス注フレックスペン(注) 1 本(3 mL)1 回4 単位 1 日2 回 朝夕食直前(注)成分名:インスリンアスパルト(遺伝子組換え)(300 単位/mL)病棟担当薬剤師がこの男性に指導する内容として、適切なのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ 本製剤は、開封後に常に冷蔵庫で保存する。使用開始後は冷蔵庫に入れず室温で保存し、未使用品を冷蔵庫で保存します。
- ⑵ 使用する前に、本製剤を振らないようにする。本製剤は懸濁製剤のため、使用前に手のひらで転がしたり上下に振ったりして均一に混和する必要があります。
- ⑶ 腹部の部位を決め、なるべく前回注射した場所に注射する。同じ場所に繰り返し注射すると皮下硬結が生じるため、前回の注射部位から2〜3 cm ずらして注射します。
- ⑷ 低血糖症状が起きたら、糖分を摂るようにする。低血糖症状が起きたら、ブドウ糖などの糖分を摂るよう指導します。
- ⑸ 注射後には、必ず食事を摂るようにする。超速効型を含み食直前に注射するため、注射後は必ず食事を摂るよう指導します。
解説
正解は⑷と⑸です。ノボラピッド50ミックス注は超速効型インスリンアスパルトと中間型(プロタミン結晶性)を等量含む混合製剤で、食直前に注射するため、注射後は必ず食事を摂るよう指導します。また、冷や汗や動悸、手のふるえなどの低血糖症状が起きたら、ブドウ糖などの糖分をすぐに摂るよう伝えます。懸濁製剤なので使用前に十分混和し、注射部位は毎回ずらします。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198924.html)を加工して作成