血小板に関わる分子についての記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
血小板に関わる分子についての記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ セロトニンは、血管の損傷部位で活性化された血小板から放出される。セロトニンは活性化された血小板の濃染顆粒から放出され、血管収縮や凝集促進に働きます。
- ⑵ セロトニンは、血小板のホスホジエステラーゼを活性化して、血小板凝集を抑制する。セロトニンは5-HT2A 受容体を介して血小板凝集を促進し、凝集を抑制するものではありません。
- ⑶ アデノシン二リン酸(ADP)は、血小板内のイノシトール三リン酸(IP3)量を増加させ、血小板凝集を促進する。ADP の凝集促進は主に P2Y12 受容体(Gi)を介した cAMP の減少によるものとされ、本問では正答とされていません。
- ⑷ トロンボキサンA2 は、血小板内のCa²⁺ 濃度を上昇させ、血小板凝集を促進する。トロンボキサン A2 は TP 受容体を介して血小板内 Ca²⁺ 濃度を上げ、凝集を促進します。
- ⑸ プロスタグランジンI2 は、血小板内のサイクリックAMP(cAMP)量を減少させ、血小板凝集を促進する。プロスタグランジン I2 は cAMP を増加させて血小板凝集を抑制します。
解説
正解は⑴と⑷です。血管が傷つくと血小板が活性化し、濃染顆粒からセロトニンや ADP を放出して、ほかの血小板を活性化し凝集を広げます。トロンボキサン A2 は TP 受容体(Gq)を介してホスホリパーゼ C を活性化し、血小板内の Ca²⁺ 濃度を上昇させて凝集を促進します。一方、プロスタグランジン I2 は IP 受容体を介して cAMP を増加させ、血小板凝集を抑制します。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198924.html)を加工して作成