日本薬局方に収載されている次の確認試験に関する記述のうち、誤っているのはどれか。…
日本薬局方に収載されている次の確認試験に関する記述のうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。「本品1 mL にヨウ素試液2 mL 及びA試液2 mL を加えて振り混ぜるとき、淡黄色の沈殿を生じる。」
- ⑴ ヨウ素は求電子剤として働く。ヨウ素はエノラートに対して求電子剤として働くので、記述は正しいです。
- ⑵ イソプロパノールはこの確認試験で陽性となる。イソプロパノールは CH₃CH(OH)- 構造をもち、酸化されてアセトンとなるので陽性です。記述は正しいです。
- ⑶ 化合物の構造に含まれるホルミル基の検出に用いられる。ヨードホルム反応はメチルケトン構造などの検出に用いられ、ホルミル基の検出法ではありません。
- ⑷ Aは水酸化ナトリウムである。ヨードホルム反応は塩基性条件で行うため、Aは水酸化ナトリウムで正しいです。
- ⑸ 淡黄色の沈殿はヨードホルムである。生成する淡黄色の沈殿はヨードホルム(CHI₃)で、記述は正しいです。
解説
正解は⑶です。この確認試験はヨードホルム反応で、Aは水酸化ナトリウム試液です。塩基性条件でヨウ素が求電子剤としてアセチル基のα水素の位置をヨウ素化し、生成したトリヨードメチル基が切断されて淡黄色のヨードホルム(CHI₃)が沈殿します。CH₃CO- 基や、酸化されてそれを生じる CH₃CH(OH)- 基をもつ化合物が陽性となり、イソプロパノールも陽性です。ホルミル基の検出法ではありません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198924.html)を加工して作成