細胞膜受容体に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
細胞膜受容体に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ グリシン受容体は、7 回膜貫通型で、受容体の刺激によりアデニル酸シクラーゼを抑制する。グリシン受容体はCl⁻チャネル内蔵型の受容体で、7回膜貫通型でもアデニル酸シクラーゼ抑制型でもありません。
- ⑵ ATP P2X 受容体は、イオンチャネル内蔵型で、ATP が結合すると細胞内にNa⁺ とCa²⁺ が流入する。P2X受容体はイオンチャネル内蔵型で、ATPが結合するとNa⁺やCa²⁺が細胞内に流入します。
- ⑶ ニコチン性アセチルコリン受容体は、G タンパク質共役型で、アセチルコリンが結合すると、イノシトール代謝回転が促進される。ニコチン性アセチルコリン受容体は陽イオンチャネル内蔵型で、Gタンパク質共役型ではありません。
- ⑷ 上皮増殖因子(EGF)受容体は、1 回膜貫通型で、活性化されるとチロシン残基の自己リン酸化が起こる。EGF受容体は1回膜貫通型の受容体型チロシンキナーゼで、活性化されるとチロシン残基が自己リン酸化されます。
- ⑸ アンジオテンシンⅡAT1 受容体は、イオンチャネル内蔵型で、アンジオテンシンが結合すると細胞内にCl⁻ が流入する。AT1受容体はGqタンパク質共役型の7回膜貫通型受容体で、イノシトール三リン酸を介してCa²⁺を上昇させます。
解説
正解は⑵と⑷です。ATP P2X受容体はイオンチャネル内蔵型受容体で、ATPが結合するとNa⁺やCa²⁺などの陽イオンが細胞内に流入します。EGF受容体は1回膜貫通型の受容体型チロシンキナーゼで、リガンドが結合すると二量体化し、細胞内のチロシン残基が自己リン酸化されます。グリシン受容体はCl⁻チャネル内蔵型、ニコチン性アセチルコリン受容体は陽イオンチャネル内蔵型、AT1受容体はGqタンパク質共役型です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198923.html)を加工して作成