甘草の副作用として注意すべき電解質異常はどれか。1つ選べ。
甘草の副作用として注意すべき電解質異常はどれか。1つ選べ。
- ⑴ 低カルシウム血症低カルシウム血症は甘草の副作用として特徴的なものではありません。
- ⑵ 低カリウム血症偽アルドステロン症によりカリウムの尿中排泄が増え、低カリウム血症を起こすため注意が必要です。
- ⑶ 低ナトリウム血症甘草ではナトリウムが体内に貯留するため、低ナトリウム血症ではなくむしろ高血圧やむくみが起こります。
- ⑷ 低マグネシウム血症低マグネシウム血症はプロトンポンプ阻害薬などで注意される異常で、甘草の代表的な副作用ではありません。
- ⑸ 低リン血症低リン血症は甘草の副作用として特徴的なものではありません。
解説
正解は⑵です。甘草の主成分グリチルリチン酸は、代謝物のグリチルレチン酸が腎臓の11β-ヒドロキシステロイド脱水素酵素2型を阻害することで、コルチゾールが鉱質コルチコイド受容体に作用しやすくなり、アルドステロンが過剰なときと似た状態(偽アルドステロン症)を起こします。ナトリウムと水の貯留による高血圧やむくみとともに、カリウム排泄が増えて低カリウム血症を起こし、脱力やミオパチーにつながります。甘草を含む漢方薬の併用にも注意が必要です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198923.html)を加工して作成