運動神経終末からのアセチルコリンの遊離を非可逆的に阻害して骨格筋弛緩作用を示すの…
運動神経終末からのアセチルコリンの遊離を非可逆的に阻害して骨格筋弛緩作用を示すのはどれか。1つ選べ。
- ⑴ ロクロニウムロクロニウムは神経筋接合部のニコチン受容体を競合的に遮断する非脱分極性筋弛緩薬で、遊離は阻害しません。
- ⑵ スキサメトニウムスキサメトニウムはニコチン受容体を持続的に刺激して脱分極性遮断を起こす筋弛緩薬です。
- ⑶ ダントロレンダントロレンは筋小胞体のリアノジン受容体を抑制してCa²⁺遊離を阻害する、直接作用型の筋弛緩薬です。
- ⑷ A 型ボツリヌス毒素SNAP-25を切断して運動神経終末からのアセチルコリン遊離を非可逆的に阻害し、骨格筋を弛緩させます。
- ⑸ チザニジンチザニジンは中枢のα2受容体を刺激して脊髄反射を抑える中枢性筋弛緩薬です。
解説
正解は⑷です。A型ボツリヌス毒素は運動神経終末に取り込まれ、軽鎖がSNAP-25を切断することでシナプス小胞の膜融合を妨げ、アセチルコリンの遊離を非可逆的に阻害します。その結果、骨格筋が弛緩し、眼瞼けいれんや痙縮などの治療に用いられます。効果は神経終末が再生するまで数か月続きます。ロクロニウムやスキサメトニウムはニコチン受容体に、ダントロレンは筋小胞体に、チザニジンは中枢に作用するため、作用部位が異なります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198923.html)を加工して作成