68歳の男性。代謝性アシドーシスの補正のため、病棟で弱酸の塩を含む注射液の投与が…
68歳の男性。代謝性アシドーシスの補正のため、病棟で弱酸の塩を含む注射液の投与が検討されている。酢酸のpKaを4.76、水のイオン積の負の常用対数を14.00とし、活量の影響は無視できるものとする。25℃で0.10 mol/Lの酢酸ナトリウム水溶液のpHとして、最も近い値はどれか。
- ⑴ 4.764.76は酢酸と酢酸ナトリウムを等モルで含む緩衝液のpHです。
- ⑵ 11.1211.12は強塩基とみなして計算した値に近く、加水分解の程度を過大に見積もっています。
- ⑶ 8.88酢酸イオンのpKbは9.24で、水酸化物イオン濃度から求めたpOHは5.12、pHは8.88です。
- ⑷ 7.00酢酸イオンは加水分解して水酸化物イオンを生じるため、中性にはなりません。
- ⑸ 9.249.24は酢酸イオンのpKbの値で、pHではありません。
解説
正解は8.88です。酢酸ナトリウムの水溶液では、酢酸イオンが弱塩基として水と反応し、水酸化物イオンを生じます。酢酸イオンのpKbは14.00-4.76=9.24です。弱塩基の水溶液では、pOHはpKbに濃度の常用対数の符号を変えた値を加えて2で割り、(9.24+1.00)÷2=5.12と求められます。したがって、pH=14.00-5.12=8.88となり、弱い塩基性を示します。
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