生体試料からの薬物の抽出や、難溶性の塩の生成を理解するため、溶液中のさまざまな化…
生体試料からの薬物の抽出や、難溶性の塩の生成を理解するため、溶液中のさまざまな化学平衡を整理した。記述として、正しいのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ 塩化銀の飽和水溶液に塩化ナトリウムを加えると、塩化銀の溶解度は下がる。共通する塩化物イオンが増えると溶解平衡が沈殿の側へ移り、溶解度が下がります。
- ⑵ 同じ量の有機溶媒を使う場合、1回で抽出するより、数回に分けて抽出する方が水層に残る量は少ない。分配平衡では、溶媒を分けて繰り返し抽出するほど、水層に残る割合が小さくなります。
- ⑶ 標準酸化還元電位が高い物質ほど電子を放出しやすく、強い還元剤として働く。標準酸化還元電位が高い物質は電子を受け取りやすく、酸化剤として働きます。
- ⑷ 分配係数は、加える有機溶媒の体積を増やすと大きくなる。分配係数は温度で決まる定数で、溶媒の体積を変えても変わりません。
- ⑸ 錯体の安定度定数が大きいほど、その錯体は解離しやすい。安定度定数が大きいほど錯体は安定で、解離しにくくなります。
解説
正解は⑴と⑵です。難溶性塩の飽和水溶液に共通のイオンを加えると、溶解平衡が沈殿の側へ移って溶解度が下がり、これを共通イオン効果といいます。分配平衡では分配係数は温度で決まる定数で、同じ量の溶媒でも数回に分けて抽出すると水層に残る量が少なくなります。錯体の安定度定数が大きいほど錯体は安定です。標準酸化還元電位が高い物質ほど電子を受け取りやすく、酸化剤として働きます。
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