60歳の男性。慢性閉塞性肺疾患でテオフィリンの徐放錠を服用している。来月から禁煙…
60歳の男性。慢性閉塞性肺疾患でテオフィリンの徐放錠を服用している。来月から禁煙を始める予定で、コーヒーを1日に何杯も飲むという。服薬指導の内容として、正しいのはどれか。
- ⑴ 禁煙すると代謝が速くなって効きにくくなるため、量を増やすよう伝える。禁煙では代謝が遅くなり、血中濃度は上がる方向に変化します。
- ⑵ シプロフロキサシンと一緒に飲むと血中濃度が下がるため、間隔をあけるよう伝える。シプロフロキサシンは代謝を阻害し、テオフィリンの血中濃度を上げます。
- ⑶ コーヒーを多く飲むとテオフィリンの作用が弱まるため、たくさん飲むよう伝える。カフェインも似た作用をもつため、多く飲むと副作用が強まることがあります。
- ⑷ 禁煙すると血中濃度が上がることがあり、吐き気や動悸が出たら連絡するよう伝える。喫煙で誘導されていた代謝酵素が元に戻り、テオフィリンの代謝が遅くなります。
- ⑸ 徐放錠はかみ砕いて飲むと、効果がより長く続くと伝える。徐放錠をかみ砕くと放出の制御が失われ、血中濃度が急に上がるおそれがあります。
解説
正解は⑷です。テオフィリンは主にシトクロムP450の1A2分子種で代謝され、たばこの煙の成分はこの酵素を誘導します。禁煙すると代謝が遅くなって血中濃度が上がり、吐き気や動悸、けいれんなどの中毒症状が出ることがあるため、体調の変化に注意して連絡するよう伝えます。カフェインの多量の摂取や、代謝を阻害するシプロフロキサシンなどの併用でも副作用が強まります。
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