80歳の男性。一人暮らしで食事が偏っており、味がよくわからない、傷が治りにくいと…
80歳の男性。一人暮らしで食事が偏っており、味がよくわからない、傷が治りにくいと訴えて来局した。薬剤師は、微量元素やビタミンの働きと、不足や過剰で起こる症状を整理した。記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ 銅はヘモグロビンの中心で酸素と結合する金属として、鉄の代わりに働くことができる。ヘモグロビンの中心金属は鉄で、銅はセルロプラスミンなどの酵素の働きに関わります。
- ⑵ ヨウ素は副甲状腺ホルモンの構成成分で、不足すると血清カルシウムの値が下がる。ヨウ素は甲状腺ホルモンの構成成分で、不足すると甲状腺の機能が低下します。
- ⑶ セレンはグルタチオンペルオキシダーゼの構成成分として、過酸化物の分解に関わる。酵素の活性部位にセレンが含まれ、細胞を酸化から守る働きに関わります。
- ⑷ 亜鉛が不足すると、味を感じにくくなる味覚の障害や皮膚炎、傷の治りの遅れが起こる。亜鉛は多くの酵素の働きに必要で、味を感じる細胞の新生にも関わります。
- ⑸ ビタミンB12は植物性の食品に多く含まれるため、菜食の人では過剰になりやすい。ビタミンB12は主に動物性の食品に含まれ、厳格な菜食の人では不足しやすくなります。
解説
正解は⑶と⑷です。セレンはグルタチオンペルオキシダーゼの構成成分で、過酸化物の分解に関わります。亜鉛は多くの酵素に必要で、不足すると味覚の障害や皮膚炎、創傷の治癒の遅れが起こります。ヨウ素は甲状腺ホルモンの構成成分です。銅はセルロプラスミンなどの酵素に含まれ、鉄の利用にも関わります。ビタミンB12は動物性の食品に含まれるため、厳格な菜食では不足しやすくなります。
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