心房細動で脳梗塞の予防のためワルファリンを服用している72歳の男性が、「健康のた…
心房細動で脳梗塞の予防のためワルファリンを服用している72歳の男性が、「健康のために毎朝納豆を食べたい」と話した。この男性への説明として、最も適切なのはどれか。
- ⑴ 納豆は腸内でビタミンKを多く生じて出血を起こしやすくするため、出血に注意して少量ずつ食べる。ビタミンKはワルファリンの作用を弱める方向に働き、出血を起こしやすくするのではありません。
- ⑵ 納豆に含まれる成分が血小板の働きを強めるため、ワルファリンの服用時刻と2時間ずらせば食べられる。ビタミンKの影響は時間をずらしても避けられず、服用の時刻の調節では解決しません。
- ⑶ 納豆は腸内でビタミンKを多くつくる菌を含み、薬の効果を弱めうるため、食べるのは控える。ビタミンKは凝固因子の合成に使われるため、納豆はワルファリンの作用を弱めます。
- ⑷ 納豆はワルファリンの肝臓での代謝を阻害して血中濃度を上げるため、食べる量を毎日同じにする。納豆の問題は代謝の阻害ではなく、ビタミンKによって作用が弱まることです。
- ⑸ 納豆は大豆のたんぱく質がワルファリンと結合して吸収を妨げるため、服用の前後は食べないようにする。問題は吸収の妨げではなく、体内でのビタミンKの増加による作用の減弱です。
解説
正解は⑶です。ワルファリンは、ビタミンKを利用して肝臓で凝固因子がつくられる過程を妨げることで、血液を固まりにくくします。納豆には、腸内でビタミンKを多くつくる納豆菌が含まれているため、少量でも長くビタミンKが供給され、ワルファリンの作用が弱まって血栓を防ぐ効果が落ちるおそれがあります。そのため、ワルファリンを服用している間は納豆を控えるよう説明します。青汁やクロレラも同様に注意が必要です。
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