弱酸性の薬物の分子形の溶解度は0.1 mg/mLで、pKaは4.0である。この薬…
弱酸性の薬物の分子形の溶解度は0.1 mg/mLで、pKaは4.0である。この薬物をpH 6.0の緩衝液に加えたときの全体の溶解度(分子形とイオン形の合計)として、最も近いのはどれか。ただし、イオン形は溶解度の上限に達しないものとする。
- ⑴ 1.1 mg/mLイオン形と分子形の比を10の2乗ではなく10の1乗の10と取り違えたときの値です。
- ⑵ 100 mg/mL10の2乗を掛けたうえでさらに10倍した値で、桁を1つ取り違えています。
- ⑶ 0.1 mg/mL分子形の溶解度だけを見た値で、イオン形として溶ける分が加わっていません。
- ⑷ 0.001 mg/mL弱塩基性の薬物の式を当てはめてしまった値で、弱酸はpHが高いほど溶けやすくなります。
- ⑸ 10.1 mg/mL総溶解度は分子形の溶解度に1と10の2乗の和を掛けて求め、0.1に101を掛けて10.1になります。
解説
正解は⑸です。弱酸性の薬物では、ヘンダーソン・ハッセルバルヒの式から、イオン形と分子形の比は10の(pH-pKa)乗になります。pH 6.0でpKa 4.0なら比は100で、分子形が飽和しているとき全体の溶解度は分子形の溶解度に(1+100)を掛けた値になります。0.1 mg/mLに101を掛けると10.1 mg/mLです。弱酸はpHが高いほど、弱塩基はpHが低いほど溶けやすくなります。
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