薬局の健康相談会で、高血圧の予防のために野菜や果物を多くとることを勧めた。その理…
薬局の健康相談会で、高血圧の予防のために野菜や果物を多くとることを勧めた。その理由の一つは、これらにカリウムが多く含まれることである。カリウムの摂取が血圧の上昇を抑えるしくみとして、正しいのはどれか。
- ⑴ 血管平滑筋のカルシウムチャネルを開き、細胞内のカルシウムを増やして血管を収縮させる。カルシウムを増やして血管を収縮させると血圧は上がります。カリウムの降圧の働きとは逆の説明です。
- ⑵ 腎臓でナトリウムの排泄を促し、食塩のとりすぎによる体液量の増加と血圧の上昇を和らげる。カリウムはナトリウムの尿中への排泄を増やし、食塩による血圧の上昇を打ち消す方向に働きます。
- ⑶ 肝臓でのコレステロールの合成を抑え、動脈硬化の進行を防いで血管の弾力を保つ。コレステロールの合成を抑えるのはスタチンなどの作用で、カリウムが血圧を下げるしくみとは異なります。
- ⑷ 小腸でのナトリウムの吸収を高め、血液中の浸透圧を一定に保つことで血圧を安定させる。カリウムはナトリウムの吸収を高めるのではなく、腎臓でのナトリウムの排泄を促す方向に働きます。
- ⑸ 膵臓からのインスリンの分泌を促し、血糖とともに血圧を下げて血管への負担を減らす。インスリンの分泌はカリウムの降圧の主なしくみではなく、高インスリン状態はむしろ血圧を上げる方向に働きます。
解説
正解は⑵です。食塩をとりすぎると体内にナトリウムと水がたまり、体液量が増えて血圧が上がります。カリウムは腎臓の尿細管でナトリウムの排泄を促すため、食塩による血圧の上昇を和らげる働きがあります。そのため、減塩とあわせて野菜や果物からカリウムをとることが高血圧の予防に勧められます。ただし、腎臓の働きが低下している人ではカリウムがたまりやすいため、とり方に注意が必要です。
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