夏に自宅で倒れているのを発見された85歳の女性が、脱水のため入院した。輸液の計画…
夏に自宅で倒れているのを発見された85歳の女性が、脱水のため入院した。輸液の計画を立てるにあたり、ヒトの体液の分布と組成を確認した。記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ 高齢者は若年成人に比べて、体重に占める水分の割合が高く、脱水を起こしにくい。高齢者は筋肉量の減少などで水分の割合が低く、口渇も感じにくいため脱水を起こしやすくなります。
- ⑵ 成人の体重の約6割は水分で、そのうち約3分の2は細胞の中にある細胞内液である。体液のうち細胞内液が約3分の2、残りの約3分の1が血漿や組織間液からなる細胞外液です。
- ⑶ 細胞外液の主な陽イオンはナトリウムイオン、細胞内液の主な陽イオンはカリウムイオンである。ナトリウムポンプの働きで、細胞外にナトリウム、細胞内にカリウムが多い状態が保たれています。
- ⑷ 細胞外液の浸透圧を保つ主な成分は、血漿に含まれるアルブミンなどのたんぱく質である。細胞外液の浸透圧の大部分はナトリウムイオンなどの電解質によるものです。たんぱく質は膠質浸透圧にかかわります。
- ⑸ 血管の中を流れる血漿は、細胞の内側にある細胞内液の一部に分類される。血漿は組織間液とともに細胞外液に分類されます。
解説
正しいのは、体液の量と分布、および陽イオンの組成についての記述です。成人の体重の約6割は水分で、その約3分の2が細胞内液、約3分の1が細胞外液です。細胞外液にはナトリウムイオン、細胞内液にはカリウムイオンが多く含まれます。細胞外液の浸透圧は主にナトリウムで決まり、血漿のたんぱく質は膠質浸透圧として血管内に水を保ちます。高齢者は体内の水分が少なく、脱水を起こしやすい点に注意します。
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