血友病AはX染色体上の遺伝子の異常による潜性(劣性)の遺伝病である。父は発症して…
血友病AはX染色体上の遺伝子の異常による潜性(劣性)の遺伝病である。父は発症しておらず、母は保因者である夫婦について、生まれてくる子の発症と保因の見込みを説明したものとして、正しいのはどれか。
- ⑴ 男児の2人に1人が発症し、女児の2人に1人が保因者となる。母の2本のX染色体のうち異常な方を受け継ぐ確率は2分の1で、男児なら発症し、女児なら保因者になります。
- ⑵ 男児も女児も、4人に1人の割合で発症する。これは両親がともに保因者である常染色体潜性遺伝の場合の考え方で、この例には当てはまりません。
- ⑶ 男児の全員が発症し、女児の全員が保因者となる。母は正常な遺伝子ももっているため、子の全員に異常な遺伝子が伝わるわけではありません。
- ⑷ 男児の4人に1人が発症し、女児のほうは保因者になることがない。母から異常な遺伝子を受け継ぐ確率は2分の1で、男児の発症も女児の保因も2人に1人の割合になります。
- ⑸ 男児は発症せず、女児の2人に1人が発症する。女児は父から正常な遺伝子を受け継ぐため発症せず、X染色体を1本しかもたない男児が発症します。
解説
正しいのは、男児の2人に1人が発症し、女児の2人に1人が保因者となるという説明です。X連鎖潜性遺伝では、男性はX染色体を1本しかもたないため、異常な遺伝子を受け継ぐと発症します。保因者の母から異常な遺伝子が伝わる確率は2分の1で、男児なら発症、女児なら父からの正常な遺伝子があるため保因者になります。父から男児へはY染色体が伝わるので、父から息子へは遺伝しません。
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