ある有機化合物を電子イオン化法で質量分析したところ、分子イオンピークに加えて、質…
ある有機化合物を電子イオン化法で質量分析したところ、分子イオンピークに加えて、質量電荷比が2大きい位置に、強度が分子イオンピークのおよそ3分の1のピークが見られた。この化合物が含むと推定される元素はどれか。
- ⑴ 臭素臭素の同位体79と81はほぼ1対1で存在するため、2大きいピークは分子イオンピークとほぼ同じ強度になります。
- ⑵ ヨウ素ヨウ素は天然には同位体127だけからなるため、同位体による2大きいピークは生じません。
- ⑶ 窒素窒素は分子量の偶奇に影響します(窒素則)が、2大きい位置に強いピークは生じません。
- ⑷ 硫黄硫黄の同位体34の存在比は約4%で、2大きいピークは小さな強度にとどまります。
- ⑸ 塩素塩素の同位体35と37はおよそ3対1で存在するため、2大きいピークが約3分の1の強度で現れます。
解説
推定される元素は塩素です。質量分析では、天然同位体の存在比がそのままピークの強度比に現れます。塩素は質量35と37の同位体がおよそ3対1で存在するため、分子イオンピークより2大きい位置に約3分の1の強度のピークが出ます。臭素なら79と81がほぼ1対1なので同程度の強度の2本になり、硫黄では約4%と小さく、ヨウ素は単一の同位体なので現れません。
当サービスが作成したオリジナル問題です。実際の試験問題ではありません。