78 歳の男性。3 か月前に脳梗塞を発症した。外出時に人にぶつかってしまうため来…
78 歳の男性。3 か月前に脳梗塞を発症した。外出時に人にぶつかってしまうため来院した。視力は右(1.2×-5.50D)、左(1.0×-4.00D)。Goldmann 視野計検査の結果(別冊No. 11)を別に示す。この患者への対応で正しいのはどれか。2 つ選べ。
- ⑴ 右側に顔を回して見るように指導する。顔や視線は欠損側に向ける必要があり、右側へ回す指導はこの症例の欠損側と合いません。
- ⑵ 凹レンズで視野を縮小し広い視野を得る。凹レンズで像を縮小する方法は求心性視野狭窄で用いるもので、半盲には適しません。
- ⑶ 逆単眼鏡で視野を縮小し広い視野を得る。逆単眼鏡も求心性視野狭窄に用いる方法で、半盲への対応ではありません。
- ⑷ 見えにくい部分を自覚的に認識しているか確認する。欠損を自覚しているかの確認は、代償的な見方を指導する前提となります。
- ⑸ 残存視野を活用してもらうため、意識して視線を動かすように指導する。欠損側へ意識的に視線を動かす探索訓練で、残存視野を活用できます。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑷と⑸です。図は確認できませんが、脳梗塞後に人にぶつかる症状から、視交叉より後方の障害による同名半盲が考えられます。半盲のリハビリテーションでは、まず見えない範囲を本人が自覚しているかを確認し、そのうえで欠損側へ意識的に視線を動かして残存視野を活用するよう指導します。顔を回す方向は欠損側に合わせる必要があり、公表正答からは右側へ回す指導は欠損側と合わないと考えられます。凹レンズや逆単眼鏡で像を縮小する方法は求心性視野狭窄で用いる手段です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-10.html)を加工して作成