右眼の外転のみが保たれる両眼の水平眼球運動障害の病巣はどこか。2つ選べ。
右眼の外転のみが保たれる両眼の水平眼球運動障害の病巣はどこか。2つ選べ。
- ⑴ 左内側縦束左内側縦束の障害で、右方視時の左眼の内転が障害されます。
- ⑵ 右外転神経核右外転神経核の障害では右方注視麻痺となり、右眼の外転が失われます。
- ⑶ 左Cajal 間質核Cajal間質核は垂直・回旋眼球運動の保持に関わる中脳の核で、水平運動障害の原因ではありません。
- ⑷ 左傍正中橋網様体左PPRFの障害で左方注視麻痺が起こり、左内側縦束の障害と合わせてone-and-a-half症候群になります。
- ⑸ 右内側縦束吻側間質核内側縦束吻側間質核は垂直衝動性眼球運動の中枢で、水平運動とは関係が薄いです。
解説
正解は⑴と⑷です。右眼の外転のみが保たれる状態は、one-and-a-half症候群(左側)にあたります。左傍正中橋網様体(PPRF)または左外転神経核の障害で左方注視麻痺(両眼とも左へ動かない)が起こり、さらに左内側縦束の障害で右方視時の左眼内転も障害されます。その結果、水平運動で残るのは右方視時の右眼の外転だけになります。Cajal間質核と内側縦束吻側間質核は垂直・回旋の眼球運動に関わる中脳の核です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp210416-10.html)を加工して作成