正常対応で正位の人に正面の点光源を注視させ、右眼の前に4Δを基底外方に挿入すると…
正常対応で正位の人に正面の点光源を注視させ、右眼の前に4Δを基底外方に挿入すると起こるのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ 左眼は動かない。Heringの法則で左眼も外転し、その後融像のために内転します。
- ⑵ 右眼は外転する。像を中心窩に戻すため、右眼は内転します。
- ⑶ 同側性複視を自覚する。像が耳側網膜に投影されるため、交差性複視を自覚します。
- ⑷ 複視を自覚後、融像する。一時的に複視を自覚した後、融像運動により融像します。
- ⑸ 像は右眼の耳側網膜に投影される。基底外方プリズムで光が曲げられ、像は右眼の耳側網膜に投影されます。
解説
正解は⑷と⑸です。右眼の前に4Δ基底外方プリズムを置くと、光は基底側へ曲げられ、像は右眼の中心窩より耳側の網膜に投影されます。耳側網膜の像は鼻側の空間に定位されるため、一時的に交差性の複視を自覚します。正常対応で両眼視ができる人では、Heringの法則で両眼が左へ動き(右眼は内転、左眼は外転)、続いて左眼が再び内転して融像し、複視は消失します。したがって左眼は動き、右眼は外転せず、同側性複視にもなりません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp200414-10.html)を加工して作成