26 歳の男性。急な複視を訴えて来院した。視力は右1.0(矯正不能)、左1.0(…
26 歳の男性。急な複視を訴えて来院した。視力は右1.0(矯正不能)、左1.0(矯正不能)。眼位は遠見、近見ともに20 Δの内斜視。軽度の右外転障害がみられる。前眼部、中間透光体および眼底には異常を認めない。次に行うべき検査はどれか。
- ⑴ 頭部MRI急性の外転神経麻痺で、頭蓋内病変の有無を調べるため最初に行います。
- ⑵ AC/A 比の測定AC/A比は調節性内斜視の評価に用い、麻痺性斜視の原因検索ではありません。
- ⑶ プリズム順応試験プリズム順応試験は共同性内斜視の手術量決定に用いる検査です。
- ⑷ Titmus stereo test立体視検査は原因検索に役立たず、優先されません。
- ⑸ アトロピン硫酸塩点眼下の屈折検査調節性内斜視を疑う所見はなく、優先される検査ではありません。
解説
正解は⑴です。26歳の男性に急に生じた複視で、遠見・近見とも20Δの内斜視と右眼の外転障害があることから、後天性の右外転神経麻痺が考えられます。若年者の外転神経麻痺では、脳腫瘍や多発性硬化症、頭蓋内圧亢進などの頭蓋内病変が原因となり得るため、まず頭部MRIで原因を検索することが優先されます。AC/A比、プリズム順応試験、立体視検査、調節麻痺下屈折検査は、共同性の内斜視の評価に用いる検査です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp170425-10.html)を加工して作成