12 歳の女児。眼位異常を訴えて来院した。視力は右0.8(1.2×+3.00 D…
12 歳の女児。眼位異常を訴えて来院した。視力は右0.8(1.2×+3.00 D)、左0.8(1.2×+3.00 D)である。屈折矯正下で遮閉試験を行ったところ、遠見4Δ内斜位、近見18 Δ内斜視である。裸眼では、遠見25 Δ内斜視、近見35 Δ内斜視である。この患児のAC/A 比[Δ/D]はどれか。
- ⑴ 33Δ/Dでは3Dの調節変化による眼位変化は9Δにとどまり、データと合いません。
- ⑵ 55Δ/Dでは眼位変化は15Δで、遠見の21Δの変化と合いません。
- ⑶ 7遠見で(25−4)÷3=7Δ/Dとなります。
- ⑷ 1010Δ/Dでは眼位変化が30Δとなり、データと合いません。
- ⑸ 1313Δ/Dでは眼位変化が39Δとなり、データと合いません。
解説
正解は⑶です。レンズ負荷によるAC/A比(gradient法)は、加えたレンズ度数で眼位の変化量を割って求めます。この患児は+3.00Dの遠視で、矯正の有無により調節の量が3D変わります。遠見では裸眼25Δ内斜視、矯正下4Δ内斜位なので、AC/A比=(25−4)÷3=7Δ/Dとなります。なお近見の値で計算すると(35−18)÷3≒5.7Δ/Dとなり、近見で斜視が残ることから高AC/A比の要素も考えられます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp160411-07.html)を加工して作成