視能訓練士が、65歳の女性の中心30°内の静的自動視野検査を終えた。片付けの際に…
視能訓練士が、65歳の女性の中心30°内の静的自動視野検査を終えた。片付けの際に、近用の加入を入れ忘れ、遠用の矯正だけで検査していたことに気付いた。結果は全体の感度がやや低めであった。視能訓練士の対応として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 患者に誤りを謝ったうえで、結果から考えられる病気の見通しを説明する。謝ることは大切ですが、病気の見通しの説明は医師が行うもので、視能訓練士の役割ではありません。
- ⑵ 条件の誤りを医師に報告し、正しい矯正で測り直して経緯を記録する。誤った条件の結果は正しい判断の材料になりません。報告し、正しい条件で測り直して経緯を記録します。
- ⑶ 患者の負担を考えて誤りは伏せ、次回の検査から正しい条件で行う。誤りを伏せると、今回の結果が正しいものとして診療に使われてしまいます。
- ⑷ 結果に大きな異常はないので、誤りには触れずにそのまま医師へ報告する。矯正の不足は感度を下げるので、そのままでは結果を正しく解釈できません。誤りも報告します。
- ⑸ 矯正していれば得られたと思われる値を予想し、感度の値を手で書き直す。測定値を推測で書き換えることは記録の改ざんにあたり、行ってはいけません。
解説
最も適切なのは、条件の誤りを医師に報告し、正しい矯正で検査をやり直して、経緯を記録に残すことです。中心の視野検査では、近くの視標に合わせた矯正をしないと網膜の像がぼけて感度が低く出ます。誤った条件の結果は診療の判断を誤らせるため、自分の誤りに気付いたときは隠さずに報告し、正しい条件で測り直します。検査に責任をもつ専門職として、誤りの経緯も記録に残します。
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