20歳の男性。両眼とも-3.00 Dの近視があるが、眼鏡をかけずに過ごしてきた。…
20歳の男性。両眼とも-3.00 Dの近視があるが、眼鏡をかけずに過ごしてきた。近くの本を裸眼で読んでいるときの眼位を調べると、遠くを見ているときより外へのずれが大きかった。このような外へのずれが生じやすい理由として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 近視の眼は外直筋が生まれつき短く、強い力で眼球を常に耳側へ引いている。近視と外直筋の長さに決まった関係はありません。眼位の変化は調節と輻湊の連動で説明されます。
- ⑵ 近視が続くと網膜の対応が変わり、外へずれた位置が正しい位置と感じられる。網膜対応の異常は斜視が長く続いた場合などに生じるもので、近視そのものが原因ではありません。
- ⑶ 近視の眼では毛様体筋が常に強く縮んでおり、その疲れが内直筋に及んでいる。未矯正の近視眼が近くを見るとき、調節はむしろ少なくて済みます。毛様体筋の疲れが内直筋へ及ぶことはありません。
- ⑷ 裸眼の近見では調節をあまり使わず、調節性輻湊が少なくなる。近視眼は裸眼で近くに焦点が合いやすく、調節を使う量が減ります。調節性輻湊も減るため外へずれやすくなります。
- ⑸ 近視の眼は眼軸が短く、眼窩の中で眼球が外側へ傾いて収まっている。近視の眼は眼軸が長いことが多く、短くはありません。眼球の傾きで外へずれる仕組みでもありません。
解説
最も適切なのは、裸眼で近くを見るとき調節をあまり使わないため、調節に伴う輻湊が少なくなるという説明です。調節と輻湊は連動しており、正視眼では近くを見るときの調節が輻湊を助けます。未矯正の近視眼は裸眼で近くに焦点が合いやすく、調節が少なくて済むので調節性輻湊も減り、近見で外へずれやすくなります。近視の眼軸は長く、網膜対応の異常は近視の結果ではありません。
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