72歳の男性。両眼の加齢黄斑変性で中心暗点があり、矯正視力は両眼とも0.1である…
72歳の男性。両眼の加齢黄斑変性で中心暗点があり、矯正視力は両眼とも0.1である。「新聞をもう一度読みたい」と希望している。この男性のロービジョンの評価と支援として適切なのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ 拡大鏡は倍率が高いほど一度に見える範囲も広がるので、最も高い倍率のものを選ぶ。拡大鏡は倍率が高いほど一度に見える範囲が狭くなります。必要な最小の倍率を選ぶのが原則です。
- ⑵ 視力の値から拡大率を決めるため、暗点の位置や大きさを調べる視野検査は行わずに進める。暗点の位置と大きさは読みやすさや偏心視に大きく関わるため、視野の評価は欠かせません。
- ⑶ まぶしさを避けるため、手元の照明をかなり暗くした状態で新聞を読む練習をする。加齢黄斑変性の人は明るさが足りないと読みにくくなります。まぶしさに配慮しつつ、手元は十分に明るくします。
- ⑷ 文字の大きさを変えながら読む速さを測り、速く読める最も小さい文字の大きさを調べる。読書速度と文字サイズの関係を調べると、必要な拡大率を決める手がかりになります。
- ⑸ 暗点の外で見ている網膜の位置を確かめ、その方向へ視線をずらして読む練習を考える。中心暗点のある人は暗点の外の網膜で見る偏心視を使います。その位置を確かめて練習につなげます。
解説
適切なのは、文字の大きさを変えて読書速度を測ることと、暗点の外で見ている網膜の位置を確かめて偏心視の練習につなげることです。読書速度が落ちない最小の文字の大きさから必要な拡大率を求め、偏心視の方向が分かれば視線の置き方を指導できます。暗点の評価は欠かせず、手元は十分に明るくします。拡大鏡は倍率が高いほど視野が狭くなるため、必要な最小倍率を選びます。
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