45歳の女性。頭痛と吐き気が続き、頭蓋内圧が高い状態と診断された。視力は両眼とも…
45歳の女性。頭痛と吐き気が続き、頭蓋内圧が高い状態と診断された。視力は両眼とも1.2だが、眼底では両眼の視神経乳頭が腫れて境界がぼやけている。頭蓋内の圧が視神経乳頭に伝わる理由となる視神経の構造として正しいのはどれか。
- ⑴ 視神経は眼窩の中でまっすぐに張っており、頭蓋内へ引かれると乳頭が引き伸ばされる。眼窩内の視神経はゆるくS字に曲がり、眼球の動きにゆとりをもたせています。引き伸ばされて腫れるのではありません。
- ⑵ 視神経の線維は網膜の中から髄鞘をもち、その髄鞘が眼の中で圧を受けて膨らむ。視神経線維は眼内では髄鞘をもたず、篩板を出た後ろから有髄になります。眼内の髄鞘が膨らむのではありません。
- ⑶ 視神経管の中で視神経は動眼神経と束になって走り、動眼神経にかかる圧が乳頭へ伝わる。視神経管を視神経と一緒に通るのは眼動脈です。動眼神経は上眼窩裂を通ります。
- ⑷ 視神経の軸索は外側膝状体の細胞から出て、頭蓋内から眼球へ向かって伸びている。視神経の軸索は網膜の神経節細胞から出て、外側膝状体へ向かいます。向きが逆です。
- ⑸ 視神経は脳と同じ髄膜の鞘に包まれ、その中のくも膜下腔が頭蓋内とつながっている。視神経の周りのくも膜下腔は頭蓋内と連続しており、脳脊髄液の圧が上がると乳頭の後ろが圧迫されて腫れます。
解説
正しいのは、視神経が脳と同じ髄膜の鞘に包まれ、くも膜下腔が頭蓋内とつながっているという構造です。このため頭蓋内圧が上がると視神経の周りの圧も上がり、軸索の流れがせき止められて乳頭が腫れます。視神経線維は眼内では無髄で篩板の後ろから有髄になり、軸索は網膜の神経節細胞から外側膝状体へ向かいます。眼窩内の視神経はゆるみをもち、視神経管を一緒に通るのは眼動脈です。
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