健康な成人から採血し、抗凝固剤を入れない試験管に入れて室温でしばらく置いたところ…
健康な成人から採血し、抗凝固剤を入れない試験管に入れて室温でしばらく置いたところ、底に赤黒い塊ができ、上に淡い黄色の透明な液体が分かれた。この上の液体について正しいのはどれか。
- ⑴ 赤血球から溶け出したヘモグロビンが主な成分で、淡い黄色の色はこの色素による。淡い黄色は主にビリルビンによる色です。ヘモグロビンが溶け出すと液体は赤くなります。
- ⑵ 血漿からフィブリノゲンなどの凝固因子が使われて除かれたもので、血清と呼ばれる。凝固によりフィブリノゲンがフィブリンとなって血球とともに塊に入るため、残る液体は血清です。
- ⑶ 白血球が浮いて残っているため、細菌を取り込んで処理する働きを保っている。白血球などの血球は塊(血餅)の中に取り込まれます。上の液体には細胞成分はほとんど残りません。
- ⑷ 血小板が多く含まれているので、傷口に塗ると出血を止める働きをする。血小板は凝固の過程で塊の中に取り込まれて使われます。止血の働きを担う成分は残りません。
- ⑸ アルブミンが塊の中に取り込まれるため、血漿よりも膠質浸透圧が高くなる。アルブミンは凝固に使われず、液体の側に残ります。膠質浸透圧は血漿とほぼ同じです。
解説
上の液体は血清で、血漿から凝固因子が除かれたものです。抗凝固剤を入れずに置くと、フィブリノゲンがフィブリンになり、赤血球・白血球・血小板を巻き込んで血餅を作ります。残る液体にはアルブミンなどのたんぱく質が残り、ビリルビンにより淡い黄色に見えます。ヘモグロビンが溶け出すと赤くなり、血球や血小板は血餅の側に入ります。
当サービスが作成したオリジナル問題です。実際の試験問題ではありません。