生後3 か月の乳児。舌の異常を主訴として来院した。出生時から哺乳瓶を使用している…
生後3 か月の乳児。舌の異常を主訴として来院した。出生時から哺乳瓶を使用しているが、1 週前から授乳時に号泣するという。初診時の体重は6,100 g であった。初診時の口腔内写真(別冊No. 18)を別に示す。まず行うのはどれか。1 つ選べ。
- ⑴ A抜去抜去は動揺が著しく誤飲の危険がある場合などに考えるもので、まずは切縁の形態修正で対応します。
- ⑵ 経過観察哺乳時の疼痛で号泣しており、原因となる刺激を除かずに経過観察するのは不適切です。
- ⑶ 舌の生検舌下面の潰瘍は先天歯の刺激による外傷性のもので、まず原因の除去を行い、生検は不要です。
- ⑷ 人工乳首の変更人工乳首を変更しても、先天歯の切縁による舌への刺激は除けません。
- ⑸ A切縁の形態修正先天歯の鋭利な切縁を削合・研磨して、舌下面への刺激を除きます。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑸です。写真は提示されていませんが、公表正答から、Aは下顎前歯部の先天歯と考えられ、哺乳時に舌下面がその切縁にこすれて潰瘍を形成するRiga-Fede病が疑われます。体重は月齢相当に増えていますが、哺乳時の疼痛で号泣しており、まず先天歯の鋭利な切縁を削合・研磨して形態を修正し、潰瘍の原因となる刺激を除きます。先天歯は動揺が著しく誤飲の危険がある場合などに抜去を考えますが、まずは保存的に対応します。経過観察や生検、人工乳首の変更では原因を除けません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-02.html)を加工して作成