食べ物が飲み込みにくいことを自覚している上顎部分床義歯装着者が来院した。修正前の…
食べ物が飲み込みにくいことを自覚している上顎部分床義歯装着者が来院した。修正前の義歯の写真(別冊No. 21A)とチェアサイドである修正を行った義歯の写真(別冊No. 21B)を別に示す。改善が期待されるのはどれか。3 つ選べ。
- ⑴ 先行期先行期は食物の認知の段階で、義歯の修正では改善しません。
- ⑵ 準備期舌と口蓋の接触が得られ、食塊の形成がしやすくなります。
- ⑶ 口腔期舌と口蓋の接触で、食塊を咽頭へ送り込みやすくなります。
- ⑷ 咽頭期舌の圧が高まり、咽頭への送り込みと嚥下圧の改善が期待できます。
- ⑸ 食道期食道期は食道の蠕動運動による段階で、義歯の修正では改善しません。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑵⑶⑷です。写真は見られないため本文から考えます。上顎部分床義歯の口蓋部にチェアサイドで修正を行い、舌接触補助床(PAP)のように口蓋を厚くして舌と接触しやすくしたと考えられます。これにより、食塊をまとめる準備期、食塊を咽頭へ送り込む口腔期、さらに舌根部の圧が高まることで咽頭期の嚥下圧の改善も期待できます。先行期は認知の段階、食道期は食道の蠕動による段階で、義歯の修正では改善しにくい段階です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-02.html)を加工して作成