3 か月の男児。哺乳困難を主訴として来院した。これまで母乳を飲んでいたが、数日前…
3 か月の男児。哺乳困難を主訴として来院した。これまで母乳を飲んでいたが、数日前から哺乳を嫌がるようになったという。初診時の口腔内写真(別冊No. 30)を別に示す。適切な対応はどれか。2 つ選べ。
- ⑴ 抗菌薬の投与細菌感染症ではないため、抗菌薬の投与は必要ありません。
- ⑵ 人工乳への変更人工乳に変更しても乳首による刺激は残るため、本質的な対応にはなりません。
- ⑶ 水分補給の指示哺乳困難による脱水を防ぐため、水分補給を指示します。
- ⑷ ビタミンB 製剤の投与ビタミンB製剤は口角炎などに用いるもので、本症例の治療には該当しません。
- ⑸ 副腎皮質ステロイド軟膏の塗布潰瘍の疼痛を軽減し治癒を促すため、副腎皮質ステロイド軟膏を塗布します。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑶と⑸です。写真は確認できませんが、生後3か月で哺乳を嫌がるようになったことから、乳首や哺乳瓶の機械的刺激によって硬口蓋後方に左右対称性の潰瘍を生じるBednarアフタなどが考えられます。治療は刺激の除去と対症療法が中心で、疼痛を和らげるため副腎皮質ステロイド軟膏を塗布し、哺乳量の低下による脱水を防ぐため水分補給を指示します。感染症ではないので抗菌薬は不要です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-02.html)を加工して作成