8歳の女児。常温重合レジンの床に拡大ネジを組み込んだ床矯正装置を、技工所で完成し…
8歳の女児。常温重合レジンの床に拡大ネジを組み込んだ床矯正装置を、技工所で完成した直後に装着した。翌日、床に接していた口蓋の粘膜が全体に赤くなり、ひりひりすると訴えた。装置の床の形と適合には問題がない。装置を作り直すときに行う対応として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 完成した装置を装着の前に一定の時間水に浸け、残っているモノマーを溶け出させておく。常温重合レジンは残留モノマーが多く、水に浸けておくと粘膜への刺激を減らせます。
- ⑵ 床の粘膜面にモノマーの液を塗り、表面をなめらかにしてから装着する。モノマーを塗ると未重合の成分が増え、刺激がかえって強くなります。
- ⑶ 常温重合レジンは加熱重合レジンより残留モノマーが少ないため、同じ材料と手順で作る。常温重合レジンは加熱重合レジンより残留モノマーが多い材料です。
- ⑷ 沸騰した湯で装置を長く煮て、レジンをさらに硬くしてから装着する。煮沸するとレジンが変形し、適合が失われます。
- ⑸ 床の厚みを2倍にし、粘膜に加わる圧力を大きくしてから装着する。床の厚みは粘膜の刺激の原因とは関係がなく、異物感が増すだけです。
解説
最も適切なのは、完成した装置を装着の前に一定の時間水に浸け、残っているモノマーを溶け出させておくことです。床の形と適合に問題がなく、床が接する粘膜が全体に赤くなったことから、レジンに残ったモノマーによる刺激が考えられます。常温重合レジンは加熱しないため重合が進みきらず、加熱重合レジンより残留モノマーが多くなります。水に浸けておくと、残留モノマーが溶け出して刺激が減ります。
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