7歳の男児。下顎左右の第一大臼歯が萌出の途中で、咬合面の一部が歯肉に覆われている…
7歳の男児。下顎左右の第一大臼歯が萌出の途中で、咬合面の一部が歯肉に覆われている。咬合面の深い裂溝に歯垢がたまっている。保護者から「なぜこの歯は虫歯になりやすいのか」と尋ねられた。説明として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 生えたばかりの歯は歯髄腔が小さく、歯髄の働きで歯が弱くなっているためです。萌出直後の歯の歯髄腔は大きく、歯髄の働きが齲蝕を起こしやすくするのではありません。
- ⑵ 生えたばかりの歯は歯根が完成しており、歯を支える骨が弱くなっているためです。萌出の途中の歯は歯根が未完成で、骨の強さは齲蝕の起こりやすさとは別の事柄です。
- ⑶ 生えたばかりの歯は乳歯と同じ組成で、もともと酸に溶けやすい成分でできているためです。永久歯は乳歯とは異なる歯で、萌出後に成熟して酸に強くなっていきます。
- ⑷ 生えたばかりの歯はエナメル質が未成熟で、咬合面の溝も深く、歯垢が残りやすいためです。萌出直後は表層の石灰化が不十分で、溝が深く清掃しにくい時期にあたります。
- ⑸ 生えたばかりの歯のまわりでは唾液が多く出すぎて、酸がたまりやすいためです。唾液は酸を中和し洗い流す働きがあり、多いと齲蝕はむしろ起こりにくくなります。
解説
最も適切なのは、生えたばかりの歯はエナメル質が未成熟で、咬合面の溝も深く、歯垢が残りやすいと説明することです。萌出直後のエナメル質は表層の石灰化が不十分で、唾液やフッ化物から成分を取り込みながら萌出後に成熟していきます。萌出途中の大臼歯は咬合面が歯肉に一部覆われて段差があり、歯ブラシが届きにくくなります。この時期には、小窩裂溝填塞やフッ化物の応用が有効です。
当サービスが作成したオリジナル問題です。実際の試験問題ではありません。