6歳の男児。2週間前から歯肉が腫れて出血しやすく、歯みがきでも止まりにくいと保護…
6歳の男児。2週間前から歯肉が腫れて出血しやすく、歯みがきでも止まりにくいと保護者が来院した。微熱とだるさが続き、顔色が悪い。すねの皮膚に小さな出血の斑点が多数ある。プラークの量に比べて歯肉の腫れが強い。最初に行う対応として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 萌出性の歯肉炎と判断し、永久歯の萌出まで待つ。全身の症状や皮膚の出血は、萌出性の歯肉炎では説明できません。
- ⑵ 局所麻酔を行い、腫れた歯肉を切除して形を整える。血液の病気があると止血できず、危険です。
- ⑶ スケーリングを全顎に行い、出血が止まるまで続ける。全身の状態を確かめる前の処置は、出血を悪化させます。
- ⑷ 血液検査を行い、小児科と連携して病気を確かめる。血液の病気を疑う所見で、まず全身の検査が必要です。
- ⑸ 歯みがきの不足と判断し、清掃の指導を行って次回まで待つ。全身の症状があり、清掃の不足だけでは説明できません。
解説
最も適切なのは、血液検査を行い、小児科と連携して全身の病気を確かめることです。プラークの量に比べて強い歯肉の腫れと出血、微熱やだるさ、顔色の悪さ、皮膚の点状の出血がそろう場合は、白血病などの血液の病気を疑います。歯肉の症状が最初に気づかれることもあり、歯科医師の役割は大きいといえます。診断がつくまでは、出血を起こす処置を控えます。
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