6歳の男児。公園で転んで頬を強く打ち、泣きながら母親に頬をさすってもらうと、痛み…
6歳の男児。公園で転んで頬を強く打ち、泣きながら母親に頬をさすってもらうと、痛みが少し和らいだという。痛む部位の周りをさすると痛みが軽くなる仕組みとして最も適切なのはどれか。
- ⑴ さすることで筋が収縮し、骨格筋の中で鎮痛のホルモンが作られて血液に出る。骨格筋が鎮痛のホルモンを作ることはなく、この仕組みとは違います。
- ⑵ さすることで皮膚の温度が下がり、痛みを感じる受容器が働かなくなる。さすっても皮膚の温度は下がらず、受容器が止まるわけでもありません。
- ⑶ さすった部位の血管が収縮し、炎症を起こす物質が組織から運び出される。血管の収縮では炎症物質は運び出されず、この仕組みとは違います。
- ⑷ 触覚を伝える太い神経線維の興奮が、脊髄や脳幹の入口で痛みの信号の中継を抑える。触覚の太い線維の入力が痛みの伝達を抑えるという、ゲートコントロールの考え方です。
- ⑸ 細い無髄の線維が興奮し、大脳皮質で痛みの信号を打ち消す物質が作られる。痛みを抑えるのは太い有髄の触覚の線維からの入力です。
解説
最も適切なのは、触覚を伝える太い神経線維の興奮が、脊髄や脳幹の入口で痛みの信号の中継を抑えることです。痛みは細い線維で、触覚は太い有髄の線維で伝わります。さすって太い線維が興奮すると、その入力が中継部の抑制性の神経細胞を働かせ、痛みの信号が上へ伝わりにくくなります。これをゲートコントロール説といい、痛む部位をさする行動や、皮膚への電気刺激による鎮痛の説明に使われます。
当サービスが作成したオリジナル問題です。実際の試験問題ではありません。