58歳の女性。1型糖尿病でインスリンの注射を続けている。午前の歯石除去の途中で、…
58歳の女性。1型糖尿病でインスリンの注射を続けている。午前の歯石除去の途中で、冷や汗、手のふるえ、動悸を訴えた。今朝は時間がなく朝食をとらずに来院したという。意識ははっきりしていて会話もできる。最初の対応として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 降圧薬を服用してもらい、血圧が落ち着くのを待つ。この症状は血圧の上昇ではなく、血糖の低下によるものです。
- ⑵ ブドウ糖または砂糖を含む飲み物を飲んでもらう。低血糖が疑われ、意識があるうちに糖を口から補います。
- ⑶ ニトログリセリンを舌の下に1錠入れてもらう。ニトログリセリンは狭心症の発作に使う薬で、低血糖には効きません。
- ⑷ 抗ヒスタミン薬を服用してもらい、横になって休んでもらう。抗ヒスタミン薬はアレルギー反応に使う薬で、低血糖には効きません。
- ⑸ 持参しているインスリンを追加で注射してもらう。インスリンは血糖をさらに下げ、低血糖を悪化させます。
解説
最も適切なのは、ブドウ糖または砂糖を含む飲み物を飲んでもらうことです。インスリンを使っている人が食事をとらずに来院し、冷や汗、ふるえ、動悸が出た場合は低血糖を疑います。意識があって飲み込めるうちは、口から糖を補えば多くは数分で回復します。意識がはっきりしない場合は口から与えず、ブドウ糖の静脈内投与などを行います。症状がおさまっても、その日の処置は慎重に判断します。
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