14歳の女子。ダウン症候群がある。前歯部を中心に歯肉の炎症が強く、下顎の切歯は歯…
14歳の女子。ダウン症候群がある。前歯部を中心に歯肉の炎症が強く、下顎の切歯は歯槽骨の吸収のため動揺している。プラークの量のわりに歯周組織の破壊が強い。この患者の歯周疾患について正しいのはどれか。3つ選べ。
- ⑴ 歯周炎は成人になってからでなければ起こらない。この症例のように、小児期や思春期から歯周炎が起こることがあります。
- ⑵ 若い時期から前歯部を中心に歯周炎が進みやすい。ダウン症候群では若年から歯周炎が起こりやすく、前歯部に目立ちます。
- ⑶ 好中球の働きの低下など、免疫の異常が関わっている。免疫の働きの異常により、細菌に対する防御が弱くなります。
- ⑷ 専門的な清掃と、家族を含めた清掃の指導を定期的に行う。本人だけでは清掃が難しいことが多く、家族の協力と専門的な管理が必要です。
- ⑸ プラークがまったくなければ、それでも歯周炎は同じように進む。プラークは歯周炎の原因であり、除去することで進行を抑えられます。
解説
正しいのは、若い時期から前歯部を中心に歯周炎が進みやすいこと、好中球の働きの低下など免疫の異常が関わっていること、専門的な清掃と家族を含めた清掃の指導を定期的に行うことの3つです。ダウン症候群では、免疫の働きの異常などにより、プラークの量のわりに歯周組織の破壊が強く進みます。早い時期から定期的に管理し、本人に合わせた清掃の方法を家族とともに身につけてもらいます。
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