病理学の講義で、細胞や組織が環境の変化に適応して起こす変化を、歯科の臨床の例とと…
病理学の講義で、細胞や組織が環境の変化に適応して起こす変化を、歯科の臨床の例とともに整理している。正しいのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ 臓器が生まれつき正常の大きさまで発育しなかった状態を、萎縮という。発育が不十分な状態は低形成で、萎縮はいったん正常に発育したものが小さくなる変化です。
- ⑵ 刺激に応じて細胞の数が増え、その結果として臓器や組織が大きくなる変化を、肥大という。細胞の数が増える変化は過形成で、肥大は一つ一つの細胞が大きくなる変化です。
- ⑶ 分化した細胞が未分化な状態へ戻って無秩序に増える変化を、化生という。化生は分化した細胞が別の分化した細胞に置き換わる変化で、未分化に戻る変化ではありません。
- ⑷ 対合歯を失って咬合しなくなった歯では、歯根膜が薄くなり、線維の配列が乱れる。かむ力がかからなくなった歯根膜は、使われないことによって萎縮します。
- ⑸ 長く喫煙を続けた人では、気管支の円柱上皮が重層扁平上皮に置き換わることがある。刺激に強い別の分化した上皮に置き換わる変化で、化生にあたります。
解説
正しいのは、咬合しなくなった歯の歯根膜が薄くなること、喫煙者の気管支の円柱上皮が重層扁平上皮に置き換わることの2つです。細胞や組織は環境の変化に応じて、萎縮、肥大、過形成、化生などの変化を起こします。咬合の刺激を失った歯根膜の変化は廃用による萎縮、喫煙による上皮の変化は化生の例です。化生した上皮はもとの働きを失い、刺激が続くと癌の発生につながることがあります。
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