50歳の男性。上顎の口蓋の第一大臼歯の高さの粘膜にできた腫瘤を切除している最中に…
50歳の男性。上顎の口蓋の第一大臼歯の高さの粘膜にできた腫瘤を切除している最中に、口蓋の後方の側方から拍動性の出血があった。この部位に分布する動脈について正しいのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ 切歯孔から口蓋に出て、第一大臼歯の高さまで後ろ向きに広がって分布する。切歯孔から出るのは鼻口蓋動脈の枝で、口蓋の前方に分布します。
- ⑵ 大口蓋孔から口蓋に出て、粘膜の下を前方へ向かって走る。大口蓋動脈は大口蓋孔から出て、歯槽突起の近くを前方へ走ります。
- ⑶ 顎動脈の枝である下行口蓋動脈から分かれて口蓋に至る。下行口蓋動脈は顎動脈の枝で、大口蓋動脈と小口蓋動脈に分かれます。
- ⑷ 顔面動脈から分かれて、口角の近くを通って口蓋に至る。顔面動脈は顔の表面を走り、硬口蓋の粘膜に分布する主な動脈ではありません。
- ⑸ 内頸動脈から直接分かれて、頭蓋の中を通って口蓋に至る。口蓋に分布する動脈は外頸動脈の枝の顎動脈から来ます。
解説
正しいのは、大口蓋孔から口蓋に出て前方へ走ること、顎動脈の枝である下行口蓋動脈から分かれることの2つです。外頸動脈の枝の顎動脈は翼口蓋窩で下行口蓋動脈を出し、これが大口蓋管を下って大口蓋動脈となります。大口蓋孔は上顎第二大臼歯から第三大臼歯の口蓋側にあり、動脈はそこから歯槽突起の近くを前方へ走ります。口蓋の手術では、この走行を意識して切開の位置を決めます。
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