24歳の男性。オトガイ部を強く打ち、右側の下顎骨の関節突起の頸部が骨折した。骨折…
24歳の男性。オトガイ部を強く打ち、右側の下顎骨の関節突起の頸部が骨折した。骨折した関節突起の上方の小さな骨片が、前内方へ偏位していた。この偏位を起こした筋として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 翼突窩から起こり、下顎角の内面に付いて下顎を挙上する内側翼突筋内側翼突筋は下顎角の内面に付き、関節突起の骨片には付着していません。
- ⑵ 翼状突起の外側板から起こり、関節突起の前面に付く外側翼突筋外側翼突筋は下顎頭を前内方へ引くため、関節突起の骨片が前内方へ偏位します。
- ⑶ 側頭窩から起こり、筋突起に付いて下顎を後方へ引く側頭筋側頭筋は筋突起に付くため、関節突起の骨片を引くことはありません。
- ⑷ 下顎の内面から起こり、舌骨に付いて口底を支える顎舌骨筋顎舌骨筋は下顎体の内面に付き、関節突起の骨片を動かすことはありません。
- ⑸ 頬骨弓から起こり、下顎角の外面に付いて下顎を挙上する咬筋咬筋は下顎角の外面に付き、関節突起の骨片には付着していません。
解説
最も適切なのは、外側翼突筋です。外側翼突筋は蝶形骨の翼状突起の外側板などから起こり、関節突起の頸部の前面の翼突筋窩と関節円板に付きます。この筋が収縮すると下顎頭は前内方へ引かれるため、関節突起の頸部が骨折すると、上方の小骨片は前内方へ偏位します。下顎の骨折では、骨片に付く筋の作用を考えて偏位の方向を予測し、整復と固定の方法を決めます。
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