歯科医師が、唾液に含まれる自然免疫に関わる成分について、学生に説明している。成分…
歯科医師が、唾液に含まれる自然免疫に関わる成分について、学生に説明している。成分とその働きの組合せとして正しいのはどれか。
- ⑴ リゾチーム 細菌のDNAを切断して、細菌の分裂を止めて増殖を抑える。リゾチームは細菌の細胞壁のペプチドグリカンを分解する酵素です。
- ⑵ ペルオキシダーゼ 細菌の細胞壁のペプチドグリカンを分解して細菌を壊す。ペルオキシダーゼは過酸化水素を使って抗菌作用のある物質を作る酵素です。
- ⑶ ラクトフェリン 鉄と結びつき、細菌の増殖に必要な鉄を使えなくする。ラクトフェリンは鉄を奪うことで細菌の増殖を抑えます。
- ⑷ ヒスタチン 細菌に結合して抗原として提示し、T細胞を活性化する。ヒスタチンは真菌などに作用する抗菌性のペプチドで、抗原提示は行いません。
- ⑸ スタテリン カンジダの細胞膜に穴をあけて、真菌を死滅させる。スタテリンはリン酸カルシウムの沈殿を防ぎ、歯面の環境を保つたんぱく質です。
解説
正しいのは、ラクトフェリンが鉄と強く結びつき、細菌が増えるのに必要な鉄を使えなくする組合せです。唾液には、病原体の種類を問わずに働く自然免疫の成分が含まれます。リゾチームは細菌の細胞壁を分解し、ペルオキシダーゼは過酸化水素から抗菌作用をもつ物質を作り、ヒスタチンは真菌に作用します。スタテリンはリン酸カルシウムの沈殿を防ぐたんぱく質です。これらが口腔の常在菌のバランスを保っています。
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