66歳の男性。労作性狭心症の既往がある。歯科治療中に緊張して心拍数が毎分120回…
66歳の男性。労作性狭心症の既往がある。歯科治療中に緊張して心拍数が毎分120回に上がったところ、胸の圧迫感を訴えた。心拍数が増えると心筋への血液の供給が不足しやすくなる理由として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 心拍数が増えると心筋の酸素の消費量が減り、冠動脈が縮んでしまうため心拍数が増えると心筋の酸素消費量はむしろ増えます。
- ⑵ 冠動脈の血流は主に心臓が広がる時期に流れ、心拍数が増えるとその時間が短くなるため心筋が収縮している間は冠動脈が圧迫されるため、冠血流は主に拡張期に流れます。
- ⑶ 心拍数が増えると肺静脈からの血液が冠動脈へ逆流し、酸素の少ない血液が流れるため肺静脈の血液が冠動脈へ逆流することはなく、冠動脈には大動脈から血液が流れます。
- ⑷ 冠動脈の血流は主に心臓が縮む時期に流れ、心拍数が増えるとその時間が相対的に長くなるため収縮期には心筋が冠動脈を圧迫するため、冠血流は主に拡張期に流れます。
- ⑸ 心拍数が増えると血液の粘りけが急に高まり、冠動脈を流れにくくなるため心拍数が増えても血液の粘りけが急に高まることはなく、血流不足の主な理由ではありません。
解説
最も適切なのは、冠動脈の血流は主に拡張期に流れ、心拍数が増えるとその時間が短くなるためです。心筋が収縮している間は、心筋の中を通る冠動脈が圧迫されて血液が流れにくくなります。そのため冠血流は主に心臓が広がる拡張期に流れます。心拍数が増えると拡張期が短くなり血液の供給が減る一方、心筋の酸素消費量は増えます。狭心症のある患者では、緊張や痛みで心拍数を上げない配慮が大切です。
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