30歳の女性。仕事中に、砂糖入りのコーヒーを机に置き、数時間かけて少しずつ飲む習…
30歳の女性。仕事中に、砂糖入りのコーヒーを机に置き、数時間かけて少しずつ飲む習慣がある。1日に飲む量はカップ2杯である。最近、齲蝕が増えてきた。この飲み方が齲蝕の危険を高める理由として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 一度に飲む量が少ないため、糖が歯垢の細菌に届く前にすぐ唾液で薄まるため少しずつでも糖は繰り返し歯垢に届き、そのたびに酸が作られます。
- ⑵ 糖をとる回数が増えると唾液の分泌が増え、その唾液に含まれる酸が歯の表面を少しずつ溶かすため唾液は酸を中和する働きをもち、唾液そのものが歯を溶かすわけではありません。
- ⑶ コーヒーに含まれる色素が歯の表面に付き、その色素が歯を溶かす酸を作るためコーヒーの色素は着色の原因になりますが、歯を溶かす酸を作るわけではありません。
- ⑷ 糖をとるたびに歯垢の中が酸性になり、少しずつ飲むと酸性の時間が一日の中で長く続くため糖をとる回数と時間が長いほど、歯垢のpHが下がった状態が長く続き、脱灰が進みます。
- ⑸ コーヒーの温かさで歯の表面のエナメル質がやわらかくなり、すり減りやすくなるため温かい飲み物の温度でエナメル質がやわらかくなることはありません。
解説
最も適切なのは、糖をとるたびに歯垢の中が酸性になり、少しずつ飲むと酸性の時間が長く続くためです。糖をとると歯垢の細菌が酸を作り、歯垢のpHが下がってエナメル質の脱灰が起こります。その後、唾液の働きでpHが戻ると再石灰化が進みます。同じ量の糖でも、少しずつ何回もとると、pHが下がった時間が一日の中で長くなり、再石灰化の時間が足りなくなります。とる回数を減らすことが大切です。
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