85歳の女性。介護老人福祉施設に入所しており、この1年で誤嚥性肺炎を2回起こした…
85歳の女性。介護老人福祉施設に入所しており、この1年で誤嚥性肺炎を2回起こした。自分で歯みがきをすることは難しく、口腔内にはプラークと舌苔が多く付着している。肺炎の再発を防ぐための口腔への対応として最も適切なのはどれか。
- ⑴ むせを防ぐため、歯ブラシによる清掃は中止して、食後のうがいで口の中を清潔に保つように指導する。うがいだけではプラークや舌苔を十分に除けず、口腔内の細菌は減りません。
- ⑵ 口の中が乾くのを防ぐため、食事のとき以外は義歯を外して水に浸けておく。義歯の扱いは肺炎の予防の中心ではなく、口腔内の細菌を減らす清掃が重要です。
- ⑶ 肺炎の原因菌を抑えるため、抗菌薬を毎日のませて口腔の細菌を減らす。抗菌薬を予防的に続けても耐性菌が増えるおそれがあり、口腔の清掃の代わりにはなりません。
- ⑷ 歯科医師や歯科衛生士が専門的な口腔清掃を定期的に行い、施設の職員にも方法を伝える。口腔内の細菌を減らす専門的な口腔ケアは、要介護高齢者の肺炎の予防につながります。
- ⑸ むし歯を防ぐため、フッ化物配合の歯磨剤を歯に塗り、ブラシによる清掃の代わりとする。フッ化物は齲蝕を防ぐためのもので、肺炎の原因となる細菌を減らす効果はありません。
解説
最も適切なのは、歯科医師や歯科衛生士による専門的な口腔清掃を定期的に行い、施設の職員にも方法を伝えることです。誤嚥性肺炎は、口腔内の細菌を含む唾液や食べ物が気管に入ることで起こります。プラークや舌苔を減らすことで、誤嚥しても肺炎になりにくくなります。専門職による口腔ケアは要介護高齢者の肺炎の発症を減らすことが示されており、日々の清掃を担う職員との連携も大切です。
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