58歳の男性。2型糖尿病で内科に通院しており、血糖の管理は不良である。歯肉からの…
58歳の男性。2型糖尿病で内科に通院しており、血糖の管理は不良である。歯肉からの出血を主訴に来院し、中等度の慢性歯周炎と診断された。この患者への説明として適切なのはどれか。
- ⑴ 歯周炎の炎症を抑えると、血糖の管理が改善する場合があります。歯周炎と糖尿病は互いに悪化させ合う関係にあり、歯周治療で血糖の指標が改善する場合があります。
- ⑵ 糖尿病があると歯肉の傷の治りが早まるため、治療期間は短くなります。高血糖は好中球の機能やコラーゲン代謝を損ない、創傷の治りを遅らせます。
- ⑶ 治療当日は低血糖を防ぐため、朝食をとらずに来院してください。糖尿病の治療薬を使っている人が食事を抜くと、かえって低血糖を起こしやすくなります。
- ⑷ 歯肉からの出血は糖尿病の薬の副作用で、歯周炎とは別に起きています。出血は歯周組織の炎症によるもので、糖尿病は歯周炎を悪化させる要因になります。
- ⑸ 歯周治療は、血糖値が正常の範囲に下がるまで始めずに待ちます。内科と連携しながら歯周基本治療を進めることが、血糖の管理にも役立ちます。
解説
歯周炎の炎症を抑えると血糖の管理が改善する場合がある、という説明が適切です。糖尿病は歯周炎を悪化させる要因であり、一方で歯周炎の慢性炎症はインスリンの効き方を悪くするため、両者は互いに影響し合います。内科と連携して歯周基本治療を進めることが大切です。高血糖では創傷の治りが遅れるので、治療の経過は慎重にみます。治療当日は普段どおり食事をとってもらい、低血糖を防ぎます。
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