66歳の男性。舌癌の切除と再建の手術を受けた。手術後およそ2週間は口から食べるこ…
66歳の男性。舌癌の切除と再建の手術を受けた。手術後およそ2週間は口から食べることができない見込みである。胃や腸の働きには問題がない。この期間の栄養の補給の方法として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 手術の傷を保護するため、2週間は水分も栄養も控えて絶食とする。長い絶食は栄養状態を悪くし、傷の治りや感染への抵抗力を低下させます。
- ⑵ 鼻から胃へ細い管を入れ、そこから経腸栄養剤を注入する。腸が使える場合は経腸栄養を優先し、短い期間なら経鼻胃管で行います。
- ⑶ 早く体力を戻すため、手術の翌日から普通の固形の食事をとらせる。口から食べられない状態で固形物をとらせると、創の離開や誤嚥の危険があります。
- ⑷ 中心静脈に管を入れ、必要なエネルギーとたんぱく質を点滴で入れる。腸が使えるのに静脈栄養を選ぶと、腸の粘膜が萎縮し、感染の危険も増えます。
- ⑸ 末梢の静脈から5パーセントのブドウ糖液を1日2本ずつ2週間続ける。末梢の輸液だけでは必要なエネルギーとたんぱく質が大きく不足します。
解説
最も適切なのは、鼻から胃へ管を入れて経腸栄養剤を注入する方法です。栄養の補給では、腸が使えるなら経腸栄養を優先するのが原則です。腸を使うことで腸の粘膜の萎縮を防ぎ、静脈栄養に比べて感染などの合併症も少なくなります。口から食べられない期間が短い見込みなら経鼻胃管、長くなる見込みなら胃瘻を検討します。手術後の十分な栄養は、創の治りと回復を支えます。
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