45歳の男性。下顎右側第一大臼歯は以前に抜髄され、歯髄はない。それでも、この歯で…
45歳の男性。下顎右側第一大臼歯は以前に抜髄され、歯髄はない。それでも、この歯で髪の毛ほどの細い異物をかむと、はっきり分かるという。この感覚を主に受け取っている受容器の部位として正しいのはどれか。
- ⑴ 下顎を閉じる咬筋の中にある筋紡錘筋紡錘は筋の伸びを感じる受容器で、歯にはさまった細い異物の識別は主に担いません。
- ⑵ 象牙細管の中へ伸びる歯髄神経の自由神経終末抜髄した歯には歯髄神経がなく、この感覚の受容器にはなりません。
- ⑶ 歯根を取り巻く歯根膜に分布する機械受容器歯根膜の機械受容器は、歯にかかるわずかな力を感じ取り、歯髄がなくても働きます。
- ⑷ 顎関節を包む関節包にある受容器関節包の受容器は下顎の位置や動きを感じ、歯の上の細かな異物の検出は担いません。
- ⑸ 舌の表面の乳頭にある味蕾の味細胞味蕾は化学物質による味を感じる受容器で、かんだ物の厚みは感じ取りません。
解説
歯根膜に分布する機械受容器が、この感覚を主に受け取っています。歯根膜には、歯にかかる力の大きさや方向を感じる機械受容器が多くあり、上下の歯の間にはさまったごく細い物も識別できます。歯根膜は歯髄とは別の組織なので、抜髄した歯でもこの感覚は保たれます。歯を抜いて義歯やインプラントに置き換えると歯根膜がなくなるため、かみしめたときの細かな感覚は低下します。
当サービスが作成したオリジナル問題です。実際の試験問題ではありません。