30歳の女性。長時間の歯科治療を終えてユニットから急に立ち上がったところ、一瞬ふ…
30歳の女性。長時間の歯科治療を終えてユニットから急に立ち上がったところ、一瞬ふらついたが、すぐに心拍数が増えて症状は治まった。この心拍数の増加をもたらした仕組みとして正しいのはどれか。
- ⑴ 副腎皮質からアルドステロンが分泌され、数秒のうちに心拍数を上げた。アルドステロンは腎臓でナトリウムの再吸収を促すホルモンで、数秒単位の調節には関わりません。
- ⑵ 延髄の呼吸中枢が心筋に直接つながっており、拍動を速めた。心拍数は延髄の心臓血管中枢が自律神経を介して調節し、呼吸中枢が直接動かすわけではありません。
- ⑶ 立ち上がると静脈から心臓へ戻る血液が増え、心室が強く引き伸ばされた。起立では血液が下肢にたまり、心臓へ戻る血液はむしろ減ります。
- ⑷ 頸動脈小体の化学受容器が酸素の増加を感じ取り、迷走神経の活動が高まった。化学受容器は主に酸素の低下などを感じ、迷走神経の活動が高まると心拍数は減ります。
- ⑸ 頸動脈洞の圧受容器が血圧の低下を感じ取り、交感神経の活動が高まった。起立で血圧が下がると圧受容器反射が働き、交感神経を介して心拍数と血管の緊張が高まります。
解説
頸動脈洞の圧受容器が血圧の低下を感じ取り、交感神経の活動が高まった、が正しいです。急に立ち上がると血液が下肢にたまり、心臓へ戻る血液が減って血圧が下がります。この低下を頸動脈洞や大動脈弓の圧受容器が感じ取ると、延髄の中枢を介して交感神経が興奮し、心拍数の増加と血管の収縮で数秒のうちに血圧が回復します。これを圧受容器反射といいます。
当サービスが作成したオリジナル問題です。実際の試験問題ではありません。