16歳の女子。数か月前から上下の前歯と第一大臼歯の動揺に気づいた。プラークの付着…
16歳の女子。数か月前から上下の前歯と第一大臼歯の動揺に気づいた。プラークの付着はわずかだが、エックス線写真では第一大臼歯と切歯の周囲に限局した著しい骨吸収がみられた。母親も若いころに歯周病で歯を失っている。小児期・思春期の歯周疾患について正しいのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ 侵襲性歯周炎は、高齢者に多くみられる病型である。侵襲性歯周炎は若年者に多く、家族内に集まって発症することがあります。
- ⑵ 手のひらや足の裏の角化を伴い、歯周組織が早くに壊れるのはダウン症候群の特徴である。手のひらと足の裏の角化を伴うのは、パピヨン・ルフェーブル症候群です。
- ⑶ 小児の歯肉炎は、プラークの量と結び付かない。小児の歯肉炎もプラークが主な原因です。
- ⑷ 若年者で第一大臼歯と切歯に限局した急速な骨吸収は、侵襲性歯周炎を疑う。侵襲性歯周炎は若年者に発症し、第一大臼歯と切歯に限局した骨吸収が特徴です。
- ⑸ 萌出中の歯の周りの歯肉には、一時的な炎症がみられることがある。萌出中は清掃が難しく、歯の周りの歯肉に一時的な萌出性歯肉炎がみられます。
解説
若年者で第一大臼歯と切歯に限局した急速な骨吸収は侵襲性歯周炎を疑うこと、萌出中の歯の周りに一時的な炎症がみられることの2つが正しいです。侵襲性歯周炎は、全身は健康な若年者に起こり、プラークの量に比べて歯周組織の破壊が速く、家族内に集まることがあります。小児の歯肉炎もプラークが主な原因です。手のひらと足の裏の角化に重い歯周炎を伴う疾患として、パピヨン・ルフェーブル症候群が知られています。
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