78歳の男性。下顎左側第一大臼歯の根管治療を行う際、若い患者に比べて根管口が見つ…
78歳の男性。下顎左側第一大臼歯の根管治療を行う際、若い患者に比べて根管口が見つけにくく、根管も細かった。この原因となる歯の加齢変化として正しいのはどれか。
- ⑴ 根面のセメント質が吸収されて、歯根が細く短くなっていく。セメント質は加齢とともに、特に根尖部で厚くなっていきます。
- ⑵ 歯髄の細胞と血管が増え、歯髄が大きく膨らんで根管を圧迫する。加齢とともに歯髄の細胞や血管は減少し、線維化や石灰化が進みます。
- ⑶ 第二象牙質が生涯にわたり添加され、歯髄腔と根管が狭くなる。象牙芽細胞が萌出後も第二象牙質を作り続けるため、加齢とともに歯髄腔が狭くなります。
- ⑷ 象牙細管が太くなり、管の中を歯髄の細胞が満たすようになる。加齢により象牙細管は石灰化物で閉じていき、透明象牙質が増えます。
- ⑸ エナメル質が再石灰化をくり返して厚くなり、髄室を覆う。エナメル質は摩耗などで薄くなることはあっても、厚くなることはありません。
解説
第二象牙質が生涯にわたって添加され、歯髄腔と根管が狭くなることが原因です。象牙芽細胞は歯の萌出後も生きており、ゆっくりと第二象牙質を作り続けます。その結果、高齢者では髄室が低くなり、根管口が見つけにくく、根管も細くなります。このほか加齢とともに、象牙細管が閉じて透明象牙質が増え、セメント質は根尖部で厚くなり、歯髄では細胞や血管が減って線維化や石灰化が進みます。
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